精神科領域にもオンライン診療の選択肢を。患者さんに寄り添うためのオンライン診療

医療法人蒼会おくむらクリニック
奥村 匡敏 院長/精神科・小児心療内科・老年内科

オンライン診療は、内科の診療に用いるイメージが強いですが、精神科の領域でも利用価値は高く、着実に導入事例が増えています。 メンタルクリニックとして、小児から高齢者まで幅広く精神科医療に取り組んでおられる奥村 匡敏先生に、精神科オンライン診療の取り組みや展望についてお話を伺いました。
 

先ずは貴院の診療内容・特徴について教えてください

うつ病、依存症、認知症等に対応しています。 成人だけではなく、発達障害等の小児の患者さんへの医療提供にも取り組んでおり、様々な状況の全年齢に対応するメンタルクリニックとして日々診療しています。 在宅医療にも取り組んでいます。心のケアが必要な状態の認知症、せん妄、頭部外傷後、脳卒中後、神経筋難病の方で通院が難しい場合に訪問し、ご本人とその家族と向き合い、病状と介護負担の軽減を図っています。 精神科医療というのは、おひとりおひとりに向かっていくまさに個別医療です。 ストレスへの対応として、変えないもしくは、変えたほうが良いかの選択を時間をかけて分けていきます。 変えたほうが良いことに対しては、これまで、ご自身がどのような対応をしてきたかを振り返り、どのような考えを持ち、行動をとれば、対人関係などが楽になるのかを一緒に探していくような診療を心がけています。
 

オンライン診療の導入きっかけについて教えてください

もともと、オンライン診療の潮流は日々のニュースを見て感じていました。 コロナウイルス感染拡大に伴い受診控えが起きていますが、精神科にとっても例外ではありません。 精神科医療は、患者ー医師の人間関係や、必要な方は定期的な服薬が非常に重要です。コロナをきっかけにクリニックから足が遠のいてしまっている方に何か代替手段が提供できないかと思案した結果、オンライン診療の実施に踏み切りました。 オンライン診療の潮流を感じていたと申しましたが、実はまだ制度的に十分な活用機会が与えられているとはいえません。 しかし、患者さんのニーズがあればご要望に寄り添いたいと考え、実施しています。 今後制度が現場の運用に沿うような形で整備されていけば、さらに活用していきたいと考えています。
 

オンライン診療について現在の取り組みと、今後の展望について教えてください

現在は、希望される方に対してオンライン診療を実施しています。 外出に抵抗を感じる方にとっては、心理的な負担なく診療を受けられるのは非常に良いと考えています。 ホームページにオンライン診療についての案内を記載し、お問合せがあった患者さんに私からオンライン診療の説明をしています。説明に同意いただけたら、予約日時等をスマートフォンのショートメールでお送りの上、予約を完了していただいています。オンライン診療というと聞きなれない方もいるかと思いますので、先ずは電話をしてもらい、説明の上でオンライン診療を実施しています。一般的にはホームページで予約などもすべて実施できる事をイメージなさるかもしれませんが、患者さんのご不安に寄り添うための当院なりの工夫です。 精神科領域には、「精神療法」と呼ばれるものがあります。対話を通じて、ストレスや情緒的な問題を解決するお手伝いをしていくものです。 私は、この精神療法はオンライン診療と親和性が高いと考えております。病院に受診出来ない方にアクセスを提供するというのは非常に意義があり、制度整備が早く進むことを望みます。オンライン診療が普及すれば、恩恵を受けるシーンというのは多いと考えています。
 

オンライン診療システムの選定については、どういったポイントで選ばれましたか?

先述の通り、「ショートメッセージで予約ができる」というのが私の希望にピッタリでした。 オンライン診療は、様々な年代・症状・ITリテラシーの方でも実施できる柔軟性が求められていると思います。 YaDoc Quickは直感的に操作できることが導入の決め手です。
 

最後に、オンライン診療を検討する患者さんへのメッセージをお願いします

普段の通院と同じ気持ちで、先ずはお電話してほしいですね。どのような患者さんに対してもオンライン診療ができるとは残念ながら言い切れません。オンライン診療が適切か否かも含め、相談の上、最適な治療方針を決めていければと思います。

精神科領域でオンライン診療に取り組む奥村先生にお話を伺いました。 引き続き、奥村先生の取り組みを発信していければと思います。 奥村先生、ありがとうございました。
 

YaDocの導入、および臨床における利用は、各医療機関の医師の判断によるものです。