患者さんの治療継続率を高めるためにオンライン診療(遠隔 医療)。

医療法人社団 桃医会 小野内科診療所
小野 卓哉 院長 / 内科・循環器科・小児科

東京都江東区大島に診療所を構える小野内科診療所。先代の頃から地元江東区や墨田区、荒川区など地元に根差したクリ二ックとして、ご高齢の方を始めとして家族みんなのかかりつけ医として地域医療を支えています。今回、YaDocのオンライン診察を導入。対面診察の補完として、オンライン診察を組み合わせることで、治療の継続率を高めるなどの取り組みを進めています。

ー“外来と在宅のはざま”にいる患者さんをオンライン診療(遠隔 医療)でフォロー

継続して診なければならない慢性疾患の患者さんでも、通院の都合などで途中離脱してしまう場合があります。その一つが、在宅診療になるまでの症状や状態ではないが、頻繁に外来として通院するには負荷が高く、通院が中断してしまうような高齢の患者さんです。

治療が中断すれば、せっかく治療をしていても、思うような効果が得られません。従来は、受診期間を短くしたり電子カルテで予約を受けるなどの工夫をして、通院を忘れる心配や、薬が切れるリスクを減らす工夫をしてきました。しかし、患者さんにとってメリットは少なく、十分な効果が得られませんでした。そこで、YaDocのオンライン診察を利用しはじめました。

当院で、YaDocのオンライン診察を取り入れた例として、難病に加え、糖尿病と高血圧症をかかえる患者さんがおられます。難病のため通院自体にご苦労が多いのですが、一方で、外出などを通じて身体を動かすことを促すことが治療の一環でもある患者さんです。

従来は4週間ごとに通院をしていましたが、YaDocを導入し、6週間ごとの通院に切り替え、その中間である3週目にオンライン診察を取り入れました。YaDocを通じて、家での生活ぶりを見ることもできますし、結果的に継続的に診察を続けることができた他、服薬アドヒアランスを上げることにつながりました。

ーオンライン診療(遠隔 医療)は、「診る」ことに集中できる。

当初はオンライン診察と、電話でのやりとりにどこまで違いがあるか懐疑的でした。しかし実際に、YaDocでオンライン診察を実施してみると、密度の濃い診察ができることに気づきます。

まず通常の外来通院では、保険診療で、待ち時間なく、一定の時間を割いて1人のために話を聞くということはむずかしい。しかしオンライン診察では、10分という時間のなかで、世間話のようなものはほどほどに、必要なことを絞り込んで相談していると感じます。対面診療よりも、ある意味では密度の濃い診察になっていますね。

それに加え、オンライン診察は予約制でもあるので、医師側も余裕が持てます。患者さんも待ち時間があったとしても、自宅にいるので疲労が少なく、お互いに余裕のある診察が実現できていると感じます。これも対面診療だけでは分からなかったことなのですが、待合室で待っている他の患者さんに気を遣ってしまい、こみいったことを話しにくい雰囲気があるということも、はじめて知りました。そのような予期していなかった良い効果も生まれています。

このようなサービスを使いたい一般の方も多くいると思いますが、あくまで、対面診療で信頼関係ができていての利用が前提。それを踏まえて、例えば、仕事で海外との往復が続くような患者さんなど、本当に通うことが難しい患者さんたちをどう取り込んでいくのか、これからの課題になるのかなと思います。

ー患者さんの声(H.Iさん)

小野先生には仕事をしていた時から診ていただいていました。以前は近所でしたが千葉県柏市に引っ越して以来、通院距離が遠くて大変だったということもあるのですが、一番大変だったことは、診察室での待ち時間が見通せないことでした。待ち時間が分からないと、次の予定が立てられず、通院しにくくなります。

そのような私の悩みに対して、先生がYaDocの導入を提案してくださいました。診療所では、私の次にも患者さんが待っているという気遣いもしてしまい、あれこれと先生に聞くのも遠慮しがちでしたが、オンライン診察は本当に一対一の空間が演出されます。

診察の前に準備がしっかりとできるので、メモを用意して聞きたいことをまとめておき、診察中は、先生のおっしゃったことも落ち着いてメモすることができます。はじめはサポートが必要でしたが、今では一人でYaDocを使い、オンライン診察に臨んでいます。

ー患者さんの声(T.Mさん)

小野先生のところでは生活習慣病を見ていただいておりますが、難病により身体も動かしずらく、通院や待ち時間が負担になっていました。

自宅から診療所までの距離は数百メートルなのですが、それでも5~6回は休憩を挟まないとクリニックにはたどり着けません。雨や夏の暑さの激しい日などは一層大変です。

そこでYaDocを利用することにしました。診察室だと、先生がカルテを書いているときは、このまま話し続けていいのか不安になることもありますが、オンライン診察では、目と目を合わせて話しているので、iPhone越しでもしっかり向き合い私の話しを聞いてくれていることが分かります。そうすると、私も安心して話すことができますし、先生の話しも集中して聞くことができています。YaDocによって、診療に対して安心感と自分の病気に対しての理解が深まったと思います。

※YaDocの導入、および臨床における利用は、各医療機関の医師の判断によるものです。

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