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【心療内科編】オンライン診療を実施するメリットと注意点を徹底解説

オンライン診療は、心療内科や精神科などのさまざまな診療科に対応できます。

オンライン診療と対面診療は、それぞれにメリットや注意点があるため、状況に応じて柔軟に組み合わせて診療を行うことが重要です。

この記事では、心療内科におけるオンライン診療のメリットと注意点を徹底解説します。

※この記事は、2023年7月6日時点の情報を元に記載しています。


目次[非表示]

  1. 1.心療内科のオンライン診療でできることとは
  2. 2.心療内科の診療をオンラインで実施するメリット
    1. 2.1.①メンタルヘルス不調の患者に早期受診を促すことができる
    2. 2.2.②地理的な制約を受けずに実施できる
    3. 2.3.③初診でもオンライン診療ができる
    4. 2.4.④対面とオンラインを使い分けられる
  3. 3.心療内科の診療をオンラインで実施する注意点
    1. 3.1.初診で処方できない薬がある
    2. 3.2.対面よりも患者の心理を読み取るのが難しい場合がある
  4. 4.心療内科のオンライン診療を実施できる要件
  5. 5.まとめ


心療内科のオンライン診療でできることとは

オンライン診療では、専用のシステムと情報通信機器(PCやスマートフォン)を利用し、オンライン上で初診から予約、診療の実施、薬の配送まで対応できます。

ビデオチャットやメッセージ機能を通じて、患者の鬱病や不安障害、不眠、心理的な症状などに対し、適切な評価とアドバイスが可能です。

例えば、パニック障害や不安障害を抱えており、自宅から外出することが困難な患者に対して、来院することなく診療を受けてもらうことができます。

オンライン診療は、さまざまな理由で来院が困難な患者に対してアプローチでき、心療内科においても親和性の高い診療方法として需要が高まっています。


心療内科の診療をオンラインで実施するメリット

心療内科のオンライン診療の実施は、医療従事者と患者の双方にさまざまなメリットをもたらします。ここでは、代表的な4つのメリットについて紹介します。

①メンタルヘルス不調の患者に早期受診を促すことができる

メンタルヘルス不調の兆候を患者本人が気づいている場合、身体の調子が何となく悪かったり疲れやすくなったりなど、いつもとは違う自身の状態に対してさまざまな不安を抱えているケースも少なくありません。

自分でも周囲からも気づかぬうちに症状が進行してしまっている場合があり、セルフケアなどの対処可能なレベルなのか、医療機関の受診が必要なレベルなのかを患者が判断することは難しいケースも想定されます。

「誰かに相談したいけれど、相談するには勇気が必要」という患者もいます。患者が自宅というプライベートな空間で「医師の診察をオンラインで受診したいという」要望がこれからも増えていくと考えられます。

医療従事者側としても、患者に早期に受診してもらうことで、早期診断及び早期治療が可能です。

オンライン診療における初診の流れを紹介

②地理的な制約を受けずに実施できる

医療施設から遠い場所に住んでおり、頻繁な来院が困難な患者に対しても心療内科の受診を提案できます。

オンライン診療は、スマートフォンと通信環境があればどこからでも受診できるため、地理的な制約によって受診できなくなることはありません。

③初診でもオンライン診療ができる

オンライン診療の適切な実施に関する指針』が改訂されたことで、医学的情報と患者の症状が十分に把握できる状況で初診が可能となっています。

本来、かかりつけ医によるオンライン診療の初診が求められていましたが、要件緩和により、さまざまな医療機関および診療科でオンライン診療の初診が実施しやすくなりました。

心療内科に限ったことではありませんが、患者がオンライン診療の初診を受けられる医療施設の選択肢が以前よりも幅広くなっています。

④対面とオンラインを使い分けられる

オンライン診療の導入後は、患者の状態に応じてオンライン・対面の双方を柔軟に使い分けられるようになります。

例えば、心療内科の場合、ビデオチャットでの映像確認や通話で患者の心理を読み取りづらい場合、より正確な診断をするために対面診療とすることも可能です。オンラインと対面の2者択一ではなく、状況に応じて選択肢を増やすことができます。

オンライン診療の適切な実施に関する指針 P.12』でも状況に応じて柔軟に対面診療に移行することが求められています。


心療内科の診療をオンラインで実施する注意点

心療内科のオンライン診療では2つの注意点があります。

初診で処方できない薬がある

一部の薬は、オンライン診療の初診で処方することが禁止されています。

例えば、麻酔と向精神薬は濫用などの恐れがあることから、『麻薬及び向精神薬取締法』で厳格に規制されています。

オンライン診療で麻酔および向精神薬が処方対象から除外されているのは、患者のなりすましや虚偽申告での濫用・転売防止を強化する目的もあります。

出典:厚生労働省医政局医事課 厚生労働省医薬・生活衛生局総務課

オンライン診療における処方箋の取扱いについて紹介

対面よりも患者の心理を読み取るのが難しい場合がある

心療内科では、患者の仕草や表情なども心理を読み取る際の材料とされます。

オンライン診療の場合、ビデオチャットを通じて視覚的・聴覚的な診察を行うため、対面診療よりも心理を読み取ることが難しい場合があります。

適切な診断ができないと判断した場合には、対面診療への移行を検討する必要があります。


心療内科のオンライン診療を実施できる要件

心療内科のオンライン診療を実施するには、厚生労働省が策定した『オンライン診療の適切な実施に関する指針』の要件を満たす必要があります。

オンライン診療の導入に向けた主な準備や手続きは、以下のとおりです。

  • PC・スマートフォン・タブレットなどの購入
  • 施設の通信環境の整備とセキュリティ対策
  • オンライン診療システムの選定・導入
  • オンライン診療計画書の作成
  • オンライン診療研修の実施および修了証の取得
  • オンライン診療の対象患者の決定と情報共有
  • 患者に向けたオンライン診療ツールのマニュアル作成と共有

オンライン診療システムは、サービス事業者によって機能性・操作性・セキュリティ・サポート体制の充実度が異なります。

施設の要件を満たす機能が備わっているだけではなく、スムーズな導入と運用をサポートしてくれる体制が整っているかどうかも選定ポイントにしましょう。

オンライン診療システムの特徴と導入するメリットを紹介


まとめ

この記事では、心療内科のオンライン診療について以下の内容で解説しました。

  • 心療内科のオンライン診療でできること
  • 心療内科の診療をオンラインで実施するメリットと注意点
  • 心療内科のオンライン診療を実施できる要件

精神的な要因で来院できない患者にもアプローチできるため、地域住民の健康維持・増進にさらに貢献できるようになります。

ただし、一部の症例に関してはオンライン診療で対応できないため注意が必要です。

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